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「翔くんは、まだ大丈夫なのぉ?」
壁にかかった時計は、まだ朝の早い時間を示している。
「僕はもっとまったりだよ~。あの人達は固くって真面目なお仕事だからね」
ニコニコ笑って眠そうに伸びをした。
フフッ、ちょっと猫みたい。
「でも、一番早起きな……の?」
「今日は特別。普段は僕が起きた時には2人共いないよ~」
美容室って何時からなんだろう?
疑問が顔に出ていたのか、翔くんが言葉を続ける。
「今日は、お昼から行ってくるね~」
「はい、あの……あたしってそんなに顔に出やすいの……かな?」
「そ~だねぇ、けっこう分かりやすいかもね。どうして?」
「皆さん、読んだみたいにバッチリのタイミングで色々言ってくださるから……」
翔くんは、ほとんどなくなっていたあたしカップにミルクティーを注いでくれた。
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