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「あんまり意識してなかったから…かな?」 「ふ~ん、俺は意識してるってこと?」 甘さを含んだ声色が 軽く反らした綺麗な…でも、男性的な喉元が、すごくセクシーで思わず見とれていた。 「ねぇ、聞いてる?」 「えっ…?」 「はぁ……まぁいっか。ところで餃子焦げてない?」 「あっ、あぁーっ!!」 幸いまだ、こんがりですむくらいだったから助かった… だってだってさ、英ちゃんが色っぽいのが悪いんだよ…てか、女のあたしより絶対色っぽいよね… あぁ、なんだか切なくなってきた。 たくさんの餃子の脇には、先ほど英ちゃんがコネコネしていた皮の残りが、かわいらしいウサギになっている。 …こんな可愛いのを作るなんて、ちょっと意外。 ってか、かわいすぎて焼くのかわいそう…どうしよっかな…
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