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「そんな訳ないじゃんね~。
せっかく、るぅちゃんがごはん作ってくれるんだもん」
ニコニコした翔くんにギューッてされた。
…いつの間に…
顔を上げると、目の前に綺麗な顔があってついドキッとしてしまう。
「英に全部食べられないように、早く帰って来たんだよ~?」
「いくらなんでも、全部は無理だよ」
呆れたように言うと、英ちゃんは翔くんからあたしを引き離して、キッチンに行くように促した。
「いや、英なら食べかねんな」
「だよね~!」
「英ちゃんって…そんなに食べ…るの?」
餃子を火にかけながら、不思議になって聞いてみた。
だって…細身でとてもそんな風には見えないから……まぁ、あたしを軽々運んだり抱っこされた時の体は以外と筋肉質だったけど…
いらん事を思い出して、顔が一気に熱くなった。慌てて振り払うように首を左右に振る。
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