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「お前は作ってくれたらいい。俺達が運ぶから、な?」
「…はい、ごめんなさい」
痛くならないように、右足に重心をかけて歩く。
ごはんを盛り付けたら、黙ったまま英ちゃんが運んでくれた。
「ありがとうございます」
「いや…ごめん、きつく言って…」
「いえ、あたしが悪いんですから…」
英ちゃんに謝らせちゃった…あたしがわるいのに…
「も~!なんでこんなに暗いの!?」
「んっ?電気はついてるが?」
翔くんの言葉に、隆哉さんが的外れな返事をする。
「違う、空気のこと~!」
「それなら、重いじゃないか?」
「同じでしょ~」
二人のやり取りに思わずほんわかしてしまう。
「どっちでも、いいのでは?」
あたしが笑いながら言うと、隆哉さんと翔くんはニカッと笑い返してきた。
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