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「…あのね、隆哉が『英俊』って呼ぶときは、かなりマジで怒ってる時なんだよね」 あぁ、だから怖かったって言ってたんだ。 「ごめんなさい!なんか悔しかったんだよね、最初に会ったのは俺だけど、翔とは長い間一緒にいたんだなって思ったら……」 「長い間って…そんなに変わらない…よ? それに、あたしの飼い主さんは英ちゃんでしょ…?だから…英ちゃんに捨てられたら…行くとこない」 ガバッと頭を下げて謝る英ちゃんに、先ほど感じた不安を伝えると、また視界が霞んできた。 「絶対に捨てないから。それだけは信じて?」 優しく、でもしっかりとした声で言うと、あたしの濡れた頬に大きな手が触れた。 「さ~て、そろそろ仲直りはすんだかな?」 「世話のやける奴らだ」 「……。」 えぇっ!いつから居たの!?
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