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立ち上がったスレイは
後ろにかき上げていた髪を前に戻し
右目を隠した。
「あれ・・・・隠しちゃうんですか?」
「え・・・・・・・?」
スノウの一言に驚きを隠せないスレイ。
「だって・・・・・・
オッドアイなんて気持ち悪いだろ?
この国じゃオッドアイは
『禍霊(まがたま)の罪人』なんて
言われてるんだよ?
ただ・・・そこにいるだけなのに
忌み嫌われる・・・。
だから、僕・・・普段から隠してて・・・・。」
「オッドアイの方がどういう
扱いを受けているのかは
私もこの国の人間ですから知っています・・・・。
でも、そんなのおかしいじゃないですか・・・・。
何故、異色の眼をもっているだけで
蔑まれなければいけないんですか。
何故、そんなにきれいな眼を
隠さなければいけないんですか。」
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