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ーーーーー……、
ーーーー……。
都会から離れた古民家の庭には大きな桜の木が昔から根付いてある。今年も見事に咲き誇り、暖かな春風にその花弁を舞い踊らせる。
庭は二人で手入れした色とりどりの花がその羽を広げてはこちらに笑いかけているようだ。
隣に座る貴女の手はシワだらけになっていて。それに負けない程の自らのシワだらけの手をそっと重ねた。
桜の花弁を身に纏う貴女の姿は今も昔も変わらず綺麗だ。
「愛しています」
「……」
「今も変わらず貴女の事を」
……愛しています。
「はい…また来年もこの桜を一緒に見ましょうね」
いつまでも、これからも、
生まれ変わってもずっと一緒にいましょう。
貴女を愛せた事が、
僕の人生の誇りでもあり、
宝物です。
-End-
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