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発端は友達からの相談。
包み隠さず「貴女が悪いでしょ?」とハッキリと言った事による逆ギレのいじめだった。
変な噂は流され、机には彫刻刀で淫乱な言葉の羅列を彫られ。でもその頃には冷めた性格になっていたせいか正直相手にはしなかった。いちいち泣きわめいたら相手が余計に面白がると思ったから。
…そういえば、と。
あの頃の北川叶多もこんな感じだったのだとやっと気持ちが理解出来た瞬間でもあった。
独りは寂しくない。
だって家に帰っても忙しい両親に相談も出来ずにいたのだから家族がいても独りぼっちには変わりない。
慣れ……だった。
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