おまけ1……莉乃ちゃん物語

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体育の授業を受けるのに落書きされたロッカーへ行くと何故か鍵が壊されている。いや、何故か?と問う事自体無駄だ。 扉を開けると体育用のジャージがハサミか何かでボロボロに刻まれていたのだ。 今までは普通だった。ただ相手にしなければよかったのに、それを見たときの私の中の感情が溢れたのだ。 ……だから、私のうちはそんなに裕福じゃないんだから。 これから下の子達もお金がかかるんだから…。 こんな時まで家の事を考えてしまう自分がとてつもなく寂しくて、悔しくて……、 と、涙が溢れ出そうな…その時だった。
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