プロローグ

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この瞳が嫌いだ。 抉り取って捨ててしまおうと何度思ったか。 そんな度胸俺にはないから実現はしなかったが。 いつだって俺は差別されてきた。 生まれて来てから今までずっと。 これからもきっと…… この緋色の目はうんざりだ。 それでも人を嫌いになれない俺はどうすればいいのだろうか…… そんなことを考えて、俺はお気に入りの場所で一人月を眺めた。
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