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「もう駄目、お金がないわ。
あの時に、わたしたちどちらか一人しか生きられない、
もし二人一緒に生きても、もう二年だけと言ったように、その時が来たのよ」
生活は行き詰っていた。
今日子の仕事は、塾講師と家庭教師である。
あの日、体を壊し、それ以来、ごく普通の健康な日常生活を送ることができなくなった沙織は、勤めに出ず、インターネット上に秋田県の特産物販売のネットショップを開き運営していた。
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