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「局長!太陽系外惑星の゛パネイラ"から惑星発掘探査機弐号機゛メルビスが戻ってきました」
ここ、午前一時半の惑星探査局の管制・管理室に、衛星画像とレーダーをじっと見ていた一人局員の声が響いた。室内には、あらゆる機器が所狭しと並んでおり、奥には大きなスクリーンがある。スクリーンには、つい先ほど転送されてきた衛星画像が映っており、星たちが競うように輝いていた。そして、その中央に、今はまだわかりにくいが、徐々に迫ってきくる影が、かすかに映っていた。
「来たか」
局長と呼ばれた男の顔には、微かに笑みが浮かんでいた。
「総員、至急回収態勢に入れ!あと1時間ほどで来るぞ」
局員たちはこの指示に答えると、慌ただしく動きだした。十数名が部屋を出て行き、外のほうに向かって走っていった。また、ある者は、キーボードに何かを打ち込み、何かを作動させた。
それとほぼ同時に、外のほうから何かが動く可動音が微かに聞こえてきた。このときにもやはり、局長の唇からは微笑がもれていた。
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