プロローグ

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「うっひゃ~、今日から高校生だ!!」 ヒラヒラと桜が舞うなか、深野 真由は1人で叫んだ。 「まぁ、今日は入学式だからね。 てか何1人で叫んでんのよ。」 後ろから歩いてきた小学校以来ずっと同じクラスである親友、小山 詩織が突っ込む。 「1人で叫ぶとかガキね……」 真顔で呟く詩織はやはり高校生になっても毒舌だ。 黒髪、色白、細身、綺麗な目を持つ美人だが、残念ながら口が悪い。 「詩織は黙ってりゃ美人なのにね。」 あ、口が滑って本音が出ちゃった。 でも本当に黙ってればその辺のモデルさんよりも綺麗だし。
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