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『携帯番号?ああ、これのことか。これはさっきたまたま拾った携帯だ。だから、別にどうでもいい』
ポケットから取り出した携帯をそのまま、ヤンキーが蹴り飛ばしていた青いゴミ箱に放り投げた。
『拾った携帯・・・』
少年は唖然として言葉が出てこなかった。
『じゃあ、俺もう行くから』
『ま、待ってください。確か、一緒の学校ですよね』
少年は慌てて鷺の後ろを追って走り出した。
『いや、違うけど・・・何言ってんの?』
『えっ、お父さんが理事長の僕と同じ学校じゃないんですか?』
『そもそもうちの親父、理事長じゃないから』
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