二踏:力と代償

9/13
前へ
/40ページ
次へ
「夢緋、契約してほしい」 夢緋の耳元で囁く。 「・・・うん♪」 そう言って夢緋が服に手を突っ込み紙を取り出して緋影に渡す。 ってかどっから取り出してんだ。 緋影は服の中が見えないように目をそらした。 「はい。」 夢緋がその紙を緋影の手に少し強引に握らせた。 「その紙に書かれているのは契約の言葉。」 「そうか、これを読むんだな」 「そうだよ。そして・・・」 「そして?まだなにかあるのか?」 緋影が聞くと、少し夢緋が顔を赤らめる。 緋影には意味がわからなかった。 少し待つと夢緋が口を開いた。 「・・・キス」 「・・・・・・・・・がはっ!」 緋影は吐血した。 今のはダメだろ・・・! 赤面しながら上目づかいによる猛攻撃。 さっきもキスはされたが意味合いが違う。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加