8人が本棚に入れています
本棚に追加
緋影は一度深く深呼吸してから紙を読み出した。
先程夢緋に聞いたのだが、この契約は二人係で行うらしい。
まぁ二人が交互に言っていくだけらしいが。
どうせならかっこつけて読んでやるぜ!
振り付けを適当につけながら読むことにした。
「我に従え!貴殿に契約を申し付ける!」
「承知!」
「縛るは影!結ぶは絆!通じるは心!我は百の誓いを立てよう!」
「否!そのような誓いは不要!」
「ならば貴殿はなにを求む!」
「全ては一時の口づけにて!」
これで手紙の内容は全てだ。
っということは後はキスのみ。
すでに夢緋はスタンバイ状態だ。
めちゃくちゃ柔らかそうな唇を少し前にだしている。
すごく逃げ出したかった。
しかし、夢緋を待たせるのも悪い。
パンッパンッと両方の頬を叩くと腹をくくった。
そして目を閉じてゆっくりと夢緋を抱き寄せてキスをした。
これで口づけによる契約は完了した。
最初のコメントを投稿しよう!