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「んんっ・・・」
「・・・」
「ちょっと・・・緋影・・・」
「・・・」
「・・・ハァッ・・・苦しい・・・」
バッと夢緋に突き放された。
完全にキスしてから放心状態だった。
つまり、キスしながら夢緋を強く抱きしめた状態で静止していたことになる。
一瞬で土下座の体制だった。
「ごめんなさい!!」
「ハァ・・・ハァ・・・いいょ」
夢緋の口から流れるよだれが妙にエロかった。
緋影は近くの棚からハンカチを取り出すと、夢緋の口を拭いてやった。
「契約完了?」
「うん♪右手の甲見てみて」
緋影は言われるがままに右手を見てみた。
するとそこには魔法陣みたいな模様が出ていた。
よくみると夢緋にも全く同じ模様があった。
「これは契約の証。」
「ん?この魔法陣『五重』?」
「なんでわかったの!?」
相当驚いたようだ。
しかし、理由はたいしたものではなかった。
「よく見てみると魔法陣が少しズレて五重になってるから」
「普通気づかないんだけどね。まぁどちらにしろ教えてたけど。」
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