二踏:力と代償

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「この魔法陣は?」 緋影が手に描かれた魔法陣を見ながらいった。 「またちょっと説明長くなるけどしっかり聞いててね」 「おう。」 「この魔法陣は力の鍵のようなもの。この魔法陣によって五層に力が制御されてる。つまり、力を抑えてる間は人間に近くなれる。そして、この鍵は私達契約者通しならいつでも開け閉めできる。鍵は私が管理してるから解除のときは言ってね。鍵っていっても物質は存在しないんだけど。鍵は私の言葉だからね。」 「なるほど・・・」 長い説明だったが緋影は理解したらしく頷く。 あとね、と夢緋はつけたす。 「四層からは解除しないでね。私一応吸血鬼の中でもちょっと変わってて・・・。この力の制御がかかる前から力抑えてたんだ。」 「解除したらどうなるんだ?」 緋影は面白半分できいた。 すると夢緋は少し意地悪な笑顔をして言った。 「理性吹っ飛ぶょ♪」
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