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あの夜に俺と同じくギフトを受け取った者が学校に・・・
「ん?でも時間的にギフトを送れる人数なんてたかが知れてるんじゃないのか?」
「それなんだけどね。ギフトが送られ始めたのはあの夜からじゃないの、もっと前からあったんだよ。だから街中にも結構ギフトを持った人はいると思うよ。」
「マジか。でもまぁ別にそれを聞いてどうとかいう話じゃないんだけどな」
緋影は自分のクラス、二年一組に行く為に階段を上がっていた。
ちなみに一年が四階、二年が三階、三年が2階だ。
一階は職員室や音楽室など色々な教室がある。
「それでさっきの続きだけどね」
と夢緋が緋影の肩に座りながら言った。
緋影は無言で夢緋を降ろした。
しかし、またもや夢緋がよじ登るようにして緋影の肩に腰を降ろした。
緋影は諦めが早かった、それ以上の抵抗はなかった。
そこで夢緋がようやく話し始める。
「それでね。さっきね、緋影に挨拶してきた女の子ね。多分ギフトの持ち主だよ」
その言葉で緋影は二階と三階の間の階段で足をとめた。
「マジでか!?」
「多分だよ?」
そこで再び緋影は階段を上り、教室へ直行した。
「どうするの?」
「あの女の子と会って話がしたい」
緋影は学校用鞄を自分の机に荒く置いて椅子に座った。
夢緋はぴょんっと机に移るとそのまま机に座った。
そして
「無理だよ」
そう言った。
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