8人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうするんだ?」
『何か』が聞いてくる。
力と代償・・・まるでアニメみたいな展開だな。
待てよ・・・?
「なぁ断った場合どうなるんだ」
「クックック・・・お前は中々鋭いな。こんなことをしられたんだ始末するさ。お前とその家族もな」
その瞬間、緋影の目つきが変わった。
それは今までの拍子抜けた目ではなく、殺意の宿った目。
緋影には親はいない。
家族は妹と姉だけだった。
「・・・俺の妹と姉に手を出してみろ。地獄から這い上がってでも殺してやるからな・・・」
妹と姉とは別暮らしだ。
高校に入るときに緋影が家を出たからだった。
もう結構な時間あってないが、緋影は妹と姉を大切に思っていた。
この時点で緋影の答えは一つだった。
「力をくれ」
どちらにしろ緋影はこっちを選ぶつもりだった。
さっきは家族を出されて取り乱したが、答えはどちらにしろ決まっていた。
最初のコメントを投稿しよう!