僕は、まだ…

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それからは行きと違い、京から船で長州まで帰ったからそんなにかからなかった。 栄太郎「ほら、もうすぐ見えるよ。」 今は栄太郎の案内でこれから当分過ごす屋敷へと移動していた。 晋作「なんで栄太郎が偉そうに案内してんだよ…。 俺の奇兵隊なのに…。」 ……晋作、それはきっと言ったらいけない言葉が入っていたと僕は思いますよ。 栄太郎「へえ?偉そうにね…。 晋作、ちょっとこっちにおいでよ。」 あの地獄耳大魔王が聞き逃すはずねんてありませんからね。 「晋作も学習しませんねえ。」 ああ。この人は久坂玄瑞といって一応、医者です。 紹介するのを忘れてました… 薄いんですよね、影が。 玄瑞「誰の影が薄いんです?」 緋翠「…いえ、誰でもありませんよ。」 玄瑞も栄太郎と同じくらい、腹が黒いんですよ…。 いつもは二人笑顔で晋作をいじめ倒しますが時々こちらにもむきますからね。 九一「緋翠、あまり頭で考えると口から出るぞ。 昔からそうだろう。」 …いや遅いですよね? もう口に出しましたから。 緋翠「九一、もう少し早めに言ってもらいたかったです。」
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