第一話

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待ってましたとばかりにオレは走り出す。 三人とも追いかけてきたため、光と恵にはだれも注意を払っていない。 今のうちに逃げろと目配せをすると、二人は小さく頷き、オレと反対方向へと走りだした。 (よし、上手くいった) そう思ったとき、光の後方で走っていた恵が、地面に転がっていた缶コーヒーに躓き転んでしまった。 (ゲッ!)
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