プロローグ

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ドスッ! 腕を掴んでいた男は鳩尾に、藍の膝蹴りを受け、呻きながら倒れた。 「う゛ぅぅ……」 これを見た他の男達は一瞬怯んだが、我に返り藍に襲いかかった。 藍が溜め息をつく。 「逃げれば良かったのに。変なプライド持つと大変ね」 不適な笑みを浮かべ、走り出す。 ものの十秒とかからずに何人かの体が地面へと倒れていった。 父がほっとしたように息をついた。 「お前に戦い方を教えておいて良かったよ。他の星に行った後でも充分警戒し、自分の身を守れよ」 「分かってるよ、お父さん。お母さんのことは任せるからね」 「当たり前だ」
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