対面する正義と正義

4/8
前へ
/162ページ
次へ
下の一対が手綱を握り、中央の一対が槍を持ち、上の一対が長弓を持っている。リーズが指示し、戦車は走り出した。道が悪路に変わっているため転倒の恐れもあったが、地面を凍らせてならしながら戦車は走る。 殺戮正義はいち早く気付いて回避し、戦車は自称戦隊に突っ込んだ。白は鎌を喰らい、赤は槍で倒され、紫は射られた矢が命中し地に伏す、そして戦車は殺戮正義に標的を定めて駆ける。 殺戮正義は戦車を避け、飛来する矢を殴り潰しながら高所に立つ。ここまでは来れないと判断したのだろう、しかし戦車は足元を凍らせながら坂を作り、殺戮正義の元へと駆けた。 それは予想外だったようで、殺戮正義は避けて高所から降り、戦車はUターンして突進する。今度は何を思ったのか、殺戮正義は動かず、飛び交う矢を砕きながら真正面から戦車を殴る。 その攻撃で氷の馬は三頭砕かれ、機動力が著しく低下した。搭乗者は近寄る殺戮正義に矢を射るが効かず、槍を振るえば砕かれた。
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

568人が本棚に入れています
本棚に追加