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連絡を入れたのは魔人学園の学園長であり、彼から能力者用の刑務所へと連絡が向かう。葉樹の近くに両開きの扉が現れ、中から数人が現れた、その内一人は捕縛系の能力者である。
他は探知系や障害系、修復系などで、人目に付くことや、防犯カメラに写ることを防ぎ、壊れた街並みを直すことが目的だ。葉樹は、数人の力で修復されていく街を見ながら、探知系の能力者に話しかける。
もちろん凍華達のことであり、葉樹は一旦呼びに行き、四人連れて戻って来た。凍華は殺戮正義を見て一瞬ビクッとしたが、何かを察して口を開く。
「前は怖かった、今は怖さ、感じない」
そう言って首を傾げる凍華、それに気付いた殺戮正義は凍華に告げる。
「こいつと拳で語り合ったからかな、自分の正義を見直してみようと思っているところだ」
そう言う殺戮正義に、葉樹は戦闘用の衣装を解除しながら、眉をハの字にして言う。
「そうか、刑が変わらないのが少し惜しいな」
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