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葉樹達は彼らの正体を悟り、厄介な奴らに見つかったと思っていた。声を上げた男は、返答の無いことに苛立って更に叫ぶ。 「おいっ!聞いているのか!」 それを聞きながら、辺りを見ると、人々が遠巻きにこちらを窺っていて、その中に怪人達や氷の一団の姿もあった。葉樹は目の前の三人を見て、だるそうに口を開く。 「何なんだ?あなた達は、この子はこう見えても十五歳だぞ、変な言いがかりは止してくれ」 口調を変えて言う葉樹、しかし、三人は意志を曲げず、騒がしい奴はまたもや墓穴を掘る。 「嘘を吐くならもっとマシな嘘を吐け!どこからどう見ても幼女じゃないか!」 その言葉にピクリとする凍華とウインター、それを葉樹が手で制す。三人はお構いなしで騒がしい奴が更に叫んだ。 「こうなったら、無理矢理にでもその子を保護させてもらう!」 そう言って、三人は息を合わせたようにブレスレットに手をかけた。そして何かを呟こうとした時に葉樹が告げる。
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