初めての実践

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葉樹はビルの上で自称戦隊の技を見て呆れていた。戦隊と呼ぶよりも、テロリストと呼ぶ方が相応しいからだ。 (あーあ、アスファルトがあんなに剥がすわ、建物に傷を負わすわ) そう思っていると個人戦に切り替えたのが見え、ふと思い出す。 (確か、貰った資料に命中率について書いてあったはず) そう思いながら資料をめくり、その記述を見つける。合体技100%、青99.9%、黄98%、黒70%、緑50%、赤2%、と書いてあり、葉樹は驚いて二度見した後、戦っているであろう赤いのに目を向けた。 避けるリーフに向かって手を翳し、前に火を放ったつもりが尻から火が吹き出し、後ろの黄色に命中した。それを見て葉樹は笑い転げ、リーフは動きの固まった赤いのを警棒で殴る。 「貴様っ!よくも黄色を!」 殴られた部分を押さえ、リーフの所為にする赤いの。そこへ青、緑、黒の援護射撃が来るが、リーフは枯れ葉のように身を翻してそれを躱わす。
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