勧誘

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あの後、赤いのの命中率の悪さに留守番組の四人は笑い転げ、録画していたそのさまを何回も再生しては葉樹とリーフを交えた六人で笑っていた。そして一通り笑ったあと情報収集へと取りかかる。 情報源は街の植物と葉樹が蒔いた微細な植物。その情報によると、自称戦隊の緑だけが女性で、青以外が同じ学校の高校生二年で黄色は不登校の引きこもりであり、青は二十代後半のフリーターだった。 その情報を見て葉樹達は黄色に目を付ける。情報によると黄色は赤に付き纏われており、戦隊に入ったのも、戦いに向かうのも半強制的だったからだ。そうと決まればと葉樹達は、黄色を引き抜くための準備を進めた。 何日かして自称戦隊が現れたと警報が鳴り響き、今回はバインと葉樹が現地へと向かう。目的は黄色を捕縛して移動し、説得して魔人学園に通わせることだ。現地に着くと辺りは前回と同じだった。 蜘蛛の子を散らすように逃げる人々、追い詰められ足が竦む標的にされた人が目に写る。
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