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『近道をするかな。』
レノスはハンドルを切り、林の中を突っ切った。
右へ左へ絶妙なハンドル捌きで木を避けていく。
もちろん、アクセルは全開だ。
林を抜け、下に激流が流れる崖か現れた。
しかし、レノスは止まる素振りを見せずドンドン加速していく。
『いくぜ!!』
バイクの前輪を高く起こし、ウィリーを決めた。そのまま岩をジャンプ台にして崖を跳んだ。
『ヒャッホーーー!!!
見えた!あの列車だ!』
着地をすると列車に向かって一直線にバイクを走らせた。
何とか列車に追いつき最後尾に乗り込んだ。
運転手を失ったバイクはボロ雑巾のように転がっていった。
『ふぅ、間に合ったか。』
バイカーゴーグルを外に捨てるとお気に入りのサングラスをかける。
『さてと、仕事仕事…』
狩りが始まる……
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