狙われし姫君

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ガラガラ(ドアを開ける) 「誰だい!!」 いきなり、銃を突きけられた。気が強そうな女性だ。 『おいおい、待ってくれ。俺はあんたを守るように雇われたんだぜ?』 「雇われたぁ?あたしはそんなもの知らないよ。」 たしかに、向かいの座席にはマシンガンやグレネードピストル、ハンドガンが広げられていた。 守られる側にしては完全武装だ。 『よく手入れしてるな。』 レノスは、ハンドガンを1丁手にとって呟いた。 『お前は知らなくてもこっちは仕事を請けたんだ。 無事にモロッコまで護衛する仕事をな。』 「何言ってんだい。あたしらの傭兵隊が誰に襲われるのさ?しかもこんな【人】が乗ってる列車でさ。」 彼女が笑いながらそう答えると、急にレノスは顔を扉の方に向け睨みつけた。 そして、さっきまで見ていたハンドガンの引き金を5回引いた。
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