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『この列車には【人】なんか乗っちゃいない!』
ドアが音を立てて倒れてきた。その上には悪魔が砂になった後があった。
『こいつらが【人間】に化けていたんだ。
これで理解できただろう?』
「こっ…この砂はいったい…?」
『悪魔だ。』
俺はハンドガンを返しながら答えた。
『俺はコイツ等からお前を守るために雇われたのさ。
他の傭兵はどこだ?』
「この列車に乗ったのは、あたしの他に3人だ。モロッコの紛争にはいろんな所から兵士が集まるから…」
その時、銃声が聞こえてきた。音からするとアサルトライフルのようだ。
『ともかく長居は無用だ。そいつらを探しつつこの列車を止めるぞ。』
持っている武器を包んでいる布から解放すると、右手で“行くぞ”と合図を送る。
そして、ニヤリと笑って呟いた。
『やっぱ、仕事はこうじゃなきゃ!』
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