狙われし姫君

4/4
前へ
/133ページ
次へ
『この列車には【人】なんか乗っちゃいない!』 ドアが音を立てて倒れてきた。その上には悪魔が砂になった後があった。 『こいつらが【人間】に化けていたんだ。 これで理解できただろう?』 「こっ…この砂はいったい…?」 『悪魔だ。』 俺はハンドガンを返しながら答えた。 『俺はコイツ等からお前を守るために雇われたのさ。 他の傭兵はどこだ?』 「この列車に乗ったのは、あたしの他に3人だ。モロッコの紛争にはいろんな所から兵士が集まるから…」 その時、銃声が聞こえてきた。音からするとアサルトライフルのようだ。 『ともかく長居は無用だ。そいつらを探しつつこの列車を止めるぞ。』 持っている武器を包んでいる布から解放すると、右手で“行くぞ”と合図を送る。 そして、ニヤリと笑って呟いた。 『やっぱ、仕事はこうじゃなきゃ!』
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

399人が本棚に入れています
本棚に追加