PROLOG

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「なめるんじゃないよ!!」 両前脚を左右から挟むように攻撃を仕掛けてきた。 『さっき、俺のことを吹っ飛ばしたのはこの脚か?』 ガルドルガデスを棒高跳びのように地面に突き立て逆さまに飛び上がった。 ファーブニルから3連発づつ、散弾が発射され両前脚が付け根から持ってかれていく。 「ガァァァァァ!!!」 体液が噴水のように吹き出ている。 『この仕事料は航空会社にでも請求してやるか…』 レノスはそのまま真上から大蜘蛛の胴体を貫き、ガルドルガデスで地面に縫いつける。 「ガフッ!!…ハァ…ハァ…、まさか…こんな人間に…負けるなんて……」 すでに、悪魔は息絶え絶えだった。レノスは肩にファーブニルを置き目の前に立っている。 『残念だったね、俺は…』 銃を大蜘蛛の顔に突きつける。 『悪魔だ。それも100%純血のな。』 「馬鹿な…!!なぜ……」 『俺は生まれも育ちも人間界でねぇ、あんたらの常識は通用しないんだよ。 さぁ!そろそろ、おネンネの時間だぜ!』 「ガァァァァァ………!!!ガラモン様ァァァ!!!!」 『吼えろ!ファーブニル!!』 悪魔の断末魔が散弾銃の発砲音でかき消される……。 運命の歯車の音と共に……
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