第壱章

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『赤』と『青』のように。 『男』と『女』のように。 『終焉』と『序章』のように。 『表』と『裏』のように。 まさに表裏一体。 そして、『力』と『知恵』のように。 裏世界で必要なものは『力』と『知恵』のみ。 強き『力』と賢しき『知恵』があるものに勝るものなし。 故に二人は最強で最凶で最狂で最恐なのだ。    ◆      ◆ 「それにしても今さらだろ。七賢人が仕掛けてくるなんて。七愚人は大丈夫かな」 「お兄ちゃん、すごい他人事だね。七愚人を殺すのは僕達なんだよ?」 ちょっとしたボケらしきものに指摘してくれる我が妹である星々ちゃん。 星々ちゃんは身長百四十五センチという小さな体に水色の長い髪をたらしている、超がつくほど可愛い妹である。
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