第弐章

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「零我お兄ちゃん。花麟は毎回思うのですが、なんで表札にこんなこと書いてあるのでしょう?」 「俺にもさっぱり。星々ちゃんの考えは分からないよ」 星々ちゃんいわく。『んー? 七賢人対策だよ』らしいのだが。 隠れ家なのに表札ばっちり名前書いてちゃ意味ないじゃん。 依頼は電話のみっていうのは直接だと危ないからやってるのに、場所バレバレじゃん。 こんなことを思いながらドアノブをひねるのが日課だ。 「お兄ちゃん。普通にドアノブをひねって開けてますが……なぜ開くのでしょう?」 「ん? それもそうだね。星々ちゃんは無用心だな」 そう言いながら中に入っていく。 すると中には殺された星々ちゃんがいた。
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