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「ねえ、怒ってるー? ねえねえせんぱいー」
怒ってるわけではない、どうも何かを話す気分にはなれなかっただけだ。
私達は中庭ではなく、休憩ホールのベンチに腰掛けていた。
「ねえねえ、僕が何かしたなら謝るから! ごめんなさいー!」
この瞳に私は弱い、と思う。ため息を一つ吐き、「怒っているわけではない」と口を開いた。
「ねえねえセンパイ! お弁当食べてね! 一緒に食べようね!」
無邪気、なのだろうか。なんだかよくわからなくなってきて、私は小さく「うん」と頷いた。
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