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他愛もない話――パルケエスパーニという長い名前は覚えにくくなかったか、とか、なんでそんなに元気がいいんだ、とか聞いてみたが、帰ってきた言葉は「自分の名前だから!」と「元気あればなんでもできる!」だった。
そんな話をしていると、時間は過ぎ去っていく。時刻は十二時過ぎ。私は「弁当、食べるか」と隣に声をかけた。彼はきらきらとした金色の瞳を私に向けると「うん!」と大きく頷く。
私はベンチの前にある長机に自分の弁当箱を広げる。我ながら、一年間毎日やっていればうまくなるものだと実感した。
「うわー! 先輩のお弁当すっごーい! 僕の恥ずかしくて見せらんないよー……」
そう言って彼はゆっくりと自分の弁当箱を開ける。いったいどんな弁当が出てくるかと思えば、食パンを四つに切った小さなサンドウィッチが弁当箱に収まっていた。
私のは卵焼きや唐揚げ、サラダなど定番なものしか入っていない、ごくありふれた弁当なのだが。
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