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正直、涙で前が見えなかった。またやってしまったのだ、私は。この名門と名高いクルーフェス学園全校生徒の前で。
あろうことか新入生歓迎会という、新しく入学した一年の目の前で。
「フハハハハハハ!! どうだ、貴様ら! この私――イツキ・リュードが率いるパーティーに入る気になったか!」
あろうことか新入生の気弱そうな奴に愛刀(プラスチック模造刀)を突きつけ人質とし、そうのたまった。
ああ、終わった。これから絶対後輩全員パーティ組んでくれなくなる。ああ、また一年間ぼっちか。
私の中でたった数十分前の出来事が走馬灯のように流れ始めた。もう誰の顔も見ることができない。
ああ、終わった――。
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