【序】

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 私が通うクルーフェス学園とは、魔法を扱う学園の中でもエリート中のエリートと呼ばれるエリート校である。  炎術学部、風術学部、水術学部、地術学部、光術学部、闇術学部に分かれており、それぞれ剣士学科、弓士学科、僧侶学科、魔術学科が配置されている。  私は炎術学部剣士学科二年なのだが、とある理由でパーティーが組めず獲得単位は非常に低空飛行となっていた。  このままでは進級審査がある三年に進級できないという絶望が待ちかまえていることは明白だったので今年こそはと意気込み――  時は新入生歓迎会が始まる時刻にまで遡る。
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