【序】

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 学長の長ったらしい校風の話は割愛する。私はこの時点でそわそわし始めた。緊張しているわけではない、これは単なる武者震いというかシバリングだ。  このクルーフェス学園は四年制、縦割りのパーティー制を適用している。他学部、他学科、他学年の人間とパーティー――つまりチームを組むことにより対人関係を通じて人生経験を豊かにし云々。授業も、校外活動も、ダンジョン探索もそのパーティーとやらでやるらしい。  前述した通り私はパーティーを組んだことがないのでどこまで本当かはわからない。  そしてこの新入生歓迎会はパーティーの空きがある人間達が新入生を確保する絶好の機会なのである。  そして私は少々ダイナミックなことをして注目を浴びようと考えていた。  ――新入生歓迎会を一人でジャックしようと考えていたのだ。
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