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地上から上空を見上げるνガンダムとサザビーを向こうも発見したようで、見たこと無いガンダムタイプは停止する。
1G下での単独飛行。そんな機体は僅かでその様なガンダムを開発しているという情報はアムロもシャアも持っていない。
それに、此方を見下ろすガンダムタイプは明らかにアムロ達の機体とは異なっていた。よりスリムな体形で左肩に装備されたシールド、右手に保持した実体剣。そして、機体から吹き出す緑色の光。
「アナハイムの新型……ではなさそうだな」
シャアの呟き。互いに睨み合う硬直状態が続く。まるで先に動いた方の負け、とでも言うように。
「…オープンチャンネルで呼び掛けてみよう」
アムロは通信装置に手を伸ばして全回線を繋げ、さらに外部スピーカーも作動させる。
「こちら地球連邦軍第17独立機動部隊所属、アムロ=レイ大尉だ。そちらの機体。所属と官姓名を教えてくれ」
ガンダムタイプはアムロの言葉に反応し、僅かに機体が揺れる。暫しの沈黙の後、通信機からシャアではない男の声が響いてきた。
「俺は刹那――」
「アムロ!」
ガンダムタイプのパイロットが名乗ろうとした瞬間にシャアが回線に割って入る。直後、ガンダムタイプが急旋回し、横から来た砲撃を回避した。
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