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ガンダムタイプが避けた砲撃を皮切りに、アムロ達をも巻き込む広範囲に砲弾の嵐が降り注いだ。
「っ…何なんだ!?」
舌打ちをしながらも歴戦の勇士であるアムロとシャアは巧みに砲撃を回避し続ける。
激しく揺れる機体の中でアムロは砲撃の来る方角の映像を拡大する。
「何だあの機体は!?」
見たことも無いタイプの機体だった。上半身は人型で下半身は戦車。それだけならアムロ達の世界のモビルタンクという物があったが、それとは違いホバークラフトを用いて浮遊しているのだ。
かなりの出力を誇っているのか、両腕と両肩にそれぞれ一門ずつ合計四門のキャノン砲を装備しているにも関わらず姿勢が崩れることなく砲撃を続ける不明機がおよそ30。カメラを幾つも頭部に取り付けた複眼で、連邦ともネオジオンとも異なる開発コンセプトで造られているようで、一糸乱れぬ連携を保ち接近してくる。
そして、それ以前にアムロには思うところがあった。それは、
「気配を感じない……無人機か!?」
砲撃を避け続け、近くに有った岩場に身を隠すと、シャアのサザビーも合流し、有線を繋いで交信してきた。
そう、攻撃を仕掛けてくる部隊からは【生きている者】の気配がまるで感じられなかった。
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