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―三位一体―
海上。そこにもまた靄は発生していた。
その靄はこれまでとは規模が違う。直径は凡そ3倍。
そこから弾丸のようなスピードで赤い機体が飛び出した。
「「「うぉぉぉぉぉお!」」」
3人の男の叫び。機体は巨大な水柱を上げて海中へと墜ちる。
「海…だと!?」
機体の3つあるコックピットの内の1つ、胸部にあるコックピットに乗る男が驚く。
「なんだと!?俺達は宇宙に――」
「んなこたぁどうでもいい!
ゲッタァァァァウイング!」
腰に乗る男の言葉を遮り、頭部に乗る男が威勢よく叫ぶ。直後、機体の背中から黒い悪魔のような翼が展開し、物凄い加速で海上に飛び上がる。
「俺達は…地球に帰って来たのか…?」
「分からん。だが、【終わりなき戦い】が終わったとは考えられん」
「…ん?隼人、弁慶!海岸が見える。行くぞ!」
「ああ。だが様子がおかしいな」
「竜馬、油断するなよ?」
頭部に乗る男――流 竜馬は口元に不敵な笑みを浮かべる。そして、レバーを倒して【真ゲッターロボ】を再び加速させた。
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