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車参加なので、一度埼玉まで帰らなければならないが、その道中もなかなか楽しい。
とはいえ早朝から活動しているため、眠気が全くないとは言えないが。
「そういえば夏樹~」
半分眠たそうな顔をしつつも、運転手の私に気を使ってか綾が話しかけてくる。
綾は一重だから、余計に眠そうに見える…とは怖くて言えない。
「何~?飲み物ほしい?」
「いや……打ち上げに例の彼女が来てたらどうする?」
「………」
「まだ、切れてないんしょ?」
痛いところを…
4年付き合っていた彼女と別れてすぐの夏コミ後、何を気に入ってか私に声をかけてくれた書き手さんがいた。
その人と…その…
ズルズルと身体の関係を続けていた極悪なワタクシ。
「切るといっても、付き合っている訳ではないからタイミングが…ねぇ」
「ま、あんたの事だから好いてくれる人にキツく言えないんだろうけど、長く引っ張るほど酷な事になるから程々にしなね」
「……あい」
「ま、バッティングしたら私が盾になるさー」
「……すまぬ」
さすが…元カノさんです。
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