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優那さんの話術にハマってしまった私は、しばらく彼女のトークに聞き入った。
バイク乗りなこと。
思ったより家が近いこと。
10年連れ添っている彼女がいること。
話を聞けば聞くほど興味が沸き立つ。
優那さんも私逹を気に入ってくれたみたいで、お互いの連絡先を交換して、入り乱れ始めた席を離れた。
「なんか、優那さん。楽しい人だねー。いいなぁ、私も関東に来たいわ」
「綾が愛しの純さんと離れられる訳ないじゃん」
「純さんにフラれたらに決まってるじゃーん」
「結果、ノロケかよ」
綾には現在同棲中のイケメン彼女が居る。
しかし…よくもまぁ、毎回のように自然に出逢った人(ほぼノンケ)と付き合う事ができるものだ。
ここまで来るともう、綾の特技だね。
そうこうしているうちに程よい時間となり、夏の再会を約束して楽しい時間は終わった。
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