―はじまり―

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少女は雨の中、二十歳過ぎの青年と走っていた 「師匠っ」 赤みがかかった髪を上に結った少女が叫んだ 「来てはだめだ! 逃げろ、瑠威斗!!」 赤色の長い髪の青年が少女に言った 「そんなっ師匠も一緒に逃げようよ!!」 「それは出来ない 先に行け、俺もあとから行く」 青年は刀で敵の刀を返しながら叫んだ 「師匠っ!!」 「行けっ!! 行くんだ!!」 「っ!!」 少女は走った――後ろを振り返らずに
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