声と現状
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僕は小さい頃を思い出しながらふと考えた。 噫をあげ、これだけの涙を流す。 涙で人が蘇る。 小さい頃はそうだと信じて疑わなかった。 今は、今はそんな事ありえないと、現実を無意識に取り入れていた。 そんな僕は考えた。 今の僕はどれだけの人を救えるのだろう。 赤ん坊は泣き止んで、夕暮れに影を伸ばしていた。 終わり。
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