「淡く泡沫」

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真っ暗な部屋に人が入ってくる。 「明かりくらいつけなよ」 なんだかちょっぴり切ない彼の匂いと鼻声ですぐ誰かを解った。 とってもとっても魅力的な彼は、どこか満たされないような目をしていた。 思春期の少年の、凡才だという事を認めたくなく代わり映えのない日々を打開したい、という満たされない目。 それはとってもとっても、とってもとっても魅力的でした。
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