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そうして彼はお菓子を会釈した。
・・・。
「ん、どうしたの」
自分は君を幸せをしたい。
だけれど、漠然とした不安が邪魔をして見ているしか出来ませんでした。
そんな自分を彼はなでなで、と言葉に出しながら頭をなでてくれました。
お菓子の甘い甘い、彼の切ない匂いが、自分を眠りに誘いました。
寝たら駄目だ。
自分はそう思い彼を抱きしめました。
「さて、よく眠れましたか?」
お医者さんは尋ねます。
お医者さんの目の前の少年は聞こえていないのか、無反応でした。
自分は寝ていたのでしょう。
彼はどこへ行ったのでしょうか。
彼はまだ思春期のような目をしているのでしょうか。
「また無視ですか」
思春期の、脆く感受性の高い彼は今何を。
「」
外は明るくて、久々に外へ出て彼を探そう。
と真っ白な部屋の真っ白なベッドの上の少年は誓いました。
終わり。
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