-純愛-

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「祐希?」 と涼香が隣に来る。身長が低いので上目使いになる。その仕草に祐希はドキンとした。 「…何でもない。」 「何赤くなってるの?涼香が隣に来ただけなのに。」 「五月蝿い」 涼香は校内でも有名な浅羽兄弟と一緒にいるので、よく女子からイジメられている。 「涼、最近大丈夫?」 ときくと、笑っていってくれる 「大丈夫だよ。…さっき水掛けられちゃったけど。」 いわれてみれば髪が少し濡れている 「…大丈夫じゃないじゃん」 と、涼の頭を軽くなでて歩き始めた。 「やっぱりいつ来ても屋上は気持ちいい…」 「ですね。…あれ?涼ちゃん…髪濡れてません?」 「あーさっき暑かったから水かぶっ「違うでしょ?またやられたんでしょ?」 と涼香の目が赤くなっていた。 「涼ちゃん!泣くなら、俺の胸で「あー…ないない。涼は春に抱きついて「わぁぁん!要ぇ~…「えぇ!?」 要は涼香の頭を撫でていた 「…ったく。無理すんなっていつもいってんだろ?」といっていた。…要らしくない。 「…あれ?みんな?」 「東先生!」 と涼香はワンテンポ遅れて顔を見た。 「わっ!どうしたの?涼ちゃん」 真っ赤な顔を見て近寄ってきた東先生 「…要にイジメられた…」 「んな…っ!?涼香!テメーふざけんなよ!?」「そーそー…要、涼の頭撫でてたじゃん。子供のように…」 「…本当…?塚原くん。」 「…んな…訳ないッスよ」 だよね…という顔で東先生は戻っていったと思うとハンカチを手に戻ってきた。 「はい。濡らしてきたから。多少は目があかいのとれると思うよ。」 と涼香にハンカチを渡すと行ってしまった。 「良かったですね~涼ちゃん」 一人祐希は拳を握っていた。 「祐希で…祐希?」 裕太がどうした?とのぞきこむと、祐希は立ち上がり屋上をでていった。 「…何だよ…アイツ。」 「祐希一人で戦ってるんだよ」 「ゲームの話?」 千鶴は空気を読まない。4人はスルーした。 「しっ…嫉妬!?」 「シー!声が大きい!」 と千鶴の口を塞ぐ三人。(涼香除く) 涼香は一人空を見上げていた。風になびく髪とスカートがきれいすぎる。
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