転校

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「・・・阿賀?」 「ぴーんぽん!!」 頭の上から覗き込むようにみる二人の阿賀の姿があった 「あれ?阿賀が二人・・・?」 「「どっちが案内した僕でしょーか」」 全く一緒の声と容姿が声を揃えて言う 「右が阿賀 紀威。 キミは何て言うの?」 左の子を見ながらいったら 二人とも驚いた顔して、固まってる え、嘘…間違えた? 「「すごーい!!」」 そう言ってまた、抱き付いてきた 「「どうして!?どうして分かったの!?」」 目をキラキラさせてくる なんか、弟みたい… 「なんとなく・・・」 「紀威・・琉威・・離れ、ろ」 あたしと双子を引き離したのは、慧で 「胡蝶・・・俺の」 「あー!手繋いでる!!」 人に指を指すな ていうか・・・・ しまったー! 手、繋いだままだった!! 忘れてた・・・!! あたしのばかー! 「離せ!」 手を上下に振り回すが、離さない 男の力に女が勝てるわけない ゴツゴツしてる男の手、大きい手 ズルい。女になんて生まれたくなかった 強くなりたい 「離せ!!慧!!」 大声を出したことにより、驚いたのか、 震えながら離した 「怒ら・・・ないで」 その体から、出たとは思えないほど、か弱いものだった 「ご、ごめん。 つい・・・あたしが悪かったから」 こいつ、犬みたい そう思って頭を撫でると、後ろから抱き付いてきた 「ぎゃ、ふ」 「胡蝶・・・好き」 そう言って、あたしの髪に顔を埋める 「いー・・・匂い 胡蝶の・・・匂い・・・」 「けーくんが、なついてる・・・!?」 「慧が女にね」 阿賀は後ろに呼び掛けた そこには、3人の男がいた ,
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